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シマウマの自由帳

まっしろな「じゆうちょう」にしましまを。日常系ごちゃまぜブログ。

いま、私たちは、「古き良き昔」に生きている/読書感想文「アド・バード」椎名誠

お久しぶりです。暇人のはずが、暇人だからって予定を入れまくっちゃってすごい忙しい2月を過ごしました内田です。びびるー!

そんな中、なんとか読み終わった今月の一冊は「アド・バード」椎名誠。いやー前回、大正時代とか日本語が古すぎて嫌になったから、現代語にしようと思った結果がSF小説っていう。

アド・バード (集英社文庫)
椎名 誠
集英社
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大正から未来へ・・・!極端すぎィ!

あらすじ

舞台はよくわかんないけど未来で、部屋の壁とか道路とか、ビルとか空とかいたるところに広告が溢れかえってる。それも、映像とか音とかだけじゃなくて、各社の広告技術合戦がエスカレートして、虫や鳥を操って空とか海とかに動く広告の文字や画像を出したりできるようになってて、しかもその特殊な虫とかが凶暴だったり植物を食い尽くしたりで街が破滅しちゃってる、っていう割と絶望的な世界。
その田舎町に住む中学生くらいの男子兄弟が、なにやらお父さんが大都会のほうにいるっていう情報を聞いて、お父さん探しに行く。田舎から都会まで行くのも大変だし、お父さんはそんな簡単に見つからないし、広告会社問題の核に巻き込まれるし・・・っていう・・・ご兄弟は大変苦労されました。お疲れさまでした。
最終的に「僕たちの旅はまだまだ続く・・・!」エンド!ぎゃー人生つらいぜ。

「これはむかし空を飛んでいたヒコーキというもんですわ」

って、その田舎町から大都会に向かう途中で仲間が言ったんです。まあSFあるあるかもだけど、この未来ではたくさん技術が進歩した結果、虫やらなんやらが危害になってしまって、破滅しちゃって、美味しい食べ物も楽しみもなければ電気も水も貴重なものになってしまったっていうむしろ廃退っていうか、退化っていうか、そういう状態で。

でも変わりにすごく高性能なアンドロイドとか喋る鳥とかがあるんだけど、でも主人公たちは「ヒコーキすごい!」「たくさんの人を乗せてたんだって!」ってはしゃいでて。

いや、書いてて、どんな小学生的感想だよって思うけど、

「今」がいつか、「古き良き昔」とか「あの頃は良かった」っていうその「昔」とか「あの頃」になるんだなあって。

不思議なものだなあ。

いきなり挟まれる植物視点や虫視点っていう伏線も面白かったです

いや、あの、文学的なことって全然わかんないんですけど。

ずっとその男子兄弟の目線で話が進んで行っていたのに、ある時急に植物が主人公の章が現れて、ちんぷんかんぷんな部分があったんです。意味わかんないしつまんないしで流し読みしたんですけど・・・w

これバラしたらつまんないと思うけど、もう書いちゃったけど、それが大事な伏線でした。面白いなあ!って思いました。

正直、一回読んだだけじゃ未来の仕組みが難しくてわかんないところも多かったので、雨の日とか、風邪の日とかにもっとゆっくりじっくり読みたい小説でした。

以上!

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来月は友人のススメにより谷崎潤一郎「鍵」です。老人夫婦が日記を盗み見しあって滑稽に駆け引きし合うっていう面白文学らしいです。わくわく。

鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎
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