シマウマの自由帳

まっしろな「じゆうちょう」にしましまを。日常系ごちゃまぜブログ。

アニメ映画「パプリカ」見てみたけど意味がわからなすぎて泣きそう

 映画レビューをアップしていたところ、アニメ映画「パプリカ」をオススメしてもらいました。毎月何の映画を見るか困ってるので、これ幸いと早速見ました。

い、意味がわからない・・・・・・っ!

 いやめっちゃ意味わかんない・・・こんな意味わかんないことがあっていいんですか・・・?

 (もうそれ以外のコメントのしようがない)

「パプリカ」とは

ti 237 アニメ映画チラシ「今 敏 パプリカ 」,

概要

出演: 古谷徹, 林原めぐみ

監督: 今敏

発売日 2007/05/23

時間: 90 分

原作は筒井康隆による同名の長編SF小説

あらすじ

 あっちゃんは精神科の病院のスタッフで、そこの研究所の時田君が発明した他人の夢に入り込めるデバイスで、パプリカちゃんという偽名を使って患者の夢を分析して治療している。

 でもある時そのデバイスが盗まれちゃって、みんなの夢が大混線!?

 挙げ句の果てには夢が現実になっちゃって、ありえない大きさの日本人形やら何やらによって街が破壊されちゃって、どうするあっちゃん!?どうするパプリカちゃん!?

意味がわからない(大事なことなので4回目)

 もう、ストーリーもわかんないし、テクノロジーもわかんないし、主人公の思ってることもわかんないし、それぞれが何を表してるのかもわかんないし、夢なのか現実なのかもわかんない。あと主人公の男の趣味もわかんない。

 いや、ある意味、わかります。あれでしょ?わからないことが売りなんでしょ?

 現代アートみたいなものでしょ?

 ストレートに分かるようにわざわざ説明しませんよ、こちらの意図は言いませんっていうかむしろ意図してないことも沢山あります、観客さんがそれぞれ思い思いに感じてください。

 そういうことでしょ?

意味がわからない(10回目)

 何が何なのか言ってくれよおおおおおオオオオオオオ!!!

 確かに、「ほら、ここ泣くところだよ、感動したでしょ?」ってやつは嫌いです。分かる。

 でもじゃあ、それに対する答えが「120%何も理解されなくていい」。って、それはどうなんですか。

 もはや「理解しようとしたこと」を後悔させられた。それが夢なのか現実なのか、誰が何を考えているのか、それは何かの伏線なのか、何かを象徴してるのか、とかとかとかとか、見つけよう考えようと必死になってたのに、全部わけわからないまま終わった。

人生なんて意味がわからないことばかりないのかもしれない

 っていうことを悟らせてくれてるんでしょうか。。。

もう、そういうの、イイです

 今が2016年で、この作品が2006年。ちょうど10年前はこの理解されないスタイルが先端だったのかもしれない。

 でも今、一周回って、宮崎駿カリオストロの城みたいな教科書的なやつの良さがよく分かる。わかる人にしかわからない伏線よりみんなに分かる伏線。すっきり明るく終わってくれることがどれだけ心救われるか。

 心に重みを残される作品ばっかりで疲れてるのかもしれない。。。

パプリカちゃんみたいな女の子になりたい

 はい、意味がわからなかった話はここまでにして。

 パプリカちゃん可愛かったなー。私もパプリカちゃんみたいな女の子になりたい。逆に言えば本質は「あっちゃん」なのかもしれないけど。

 身軽で、無邪気で、可愛くて、でも察しが良くて、実力がある。イイ!

 「あっちゃん」のなりたかった姿だよね。分かるよあっちゃん。

 でもあっちゃんの男の趣味は理解しないからね!どこがいいんじゃい!

 日本中にその点においてあっちゃんに共感する女子がいるんだろうか!?

 あ、それまた理解されないスタイル貫いてるのか、なるほどな!?

以上。

 いろいろ書いたけど、むしろこれだけ突き抜けたものを作れることはすごいことだと思います。尊敬。あー、あの夢のパレードが夢に出てきそう。おやすみなさい。

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はじめてのアクション洋画!007 カジノ・ロワイヤル見てみた。

 イギリスの作家イアン・フレミング(1908年 - 1964年)のスパイ小説、およびこれを原作とする映画シリーズで、その主人公「ジェームズ・ボンド」のコードネームを表す。

 小説の一作目の発表は1953年。もう53年・・・半世紀以上も愛されてる大作なのですね。イアン・フレミングによる長編小説が12作と、その他の作者によるシリーズものがいっぱいあるようです。(公式の2次創作!)

 映画は2015年の最新作「スペクター」が24作目。すごい勢いです。なるほど。

 なお、これだけ続いてるので、主人公のジェームズ・ボンド役は初代〜現在第6代目だそうです。歌舞伎かw

 ちなみに「ボンド・ガール」とは、作中のヒロインのこと。ボンドは作品によってヒロインをとっかえひっかえ、よろしくやるらしいです。今回見たボンド・ガールもめっちゃ可愛かった。なお、wikiに詳細な分析が載ってたのが面白かったので引用します。

学術誌 "Sex Roles" に掲載された調査によると、映画『007シリーズ』の第1作から第20作までに登場する女性キャラクター195人を調べたところ、98人がジェームズ・ボンドと「性的接触」を持ち、46人が「強い」接触、52人がキスなどの「マイルドな」接触のみだった。

ボンドガール - Wikipedia

ジブリとルパンのハイブリッド「アニメ映画 ルパン三世 カリオストロの城」名作どまんなか面白かったー!

「意外と見たことなかった映画を見る」シリーズ!今回は宮崎駿監督によるアニメルパン三世の「カリオストロの城」です。 ※3月の「今月の映画」です。

 
テレビでやる時とか、ネットでも名作だって話題になってたけどまともに見たことなくて、そんな名作なら見たいぞってことで見てみました。
 
まぎれもなく名作でした!!!
 

あらすじ

ルパンが偶然出くわした家出少女が連れ戻されてしまい、お城のいちばんてっぺんに監禁されてるので、それを奪還する!ってゆーはなし。
 
こんくらいシンプルなあらすじがいいんですよ
書いてて思ったけど、いつもこの映画レビューとか書評とか書くときあらすじに何書いていいかすごい迷うこと多くて、でも、今回は話の軸がすごくシンプルでわかりやすいのでスラリと書けました。
 
物語にとってこの違いって大きいんじゃないのかな。
もちろんカリオストロの城が、内容がこれだけでつまんないって話じゃありません。
このシンプルなストーリーの軸に、なんだかんだトラブルとか山場とかギャグとかいろいろ肉がくっついてて、すごく楽しくて面白かったです。
むしろ、この軸がぶれるようなストーリーのときって「これが余談なのか」「これが大事なターニングポイントなのか」をかなり慎重に見ないとダメで、というかあとから「アレかよー!全然気にして見てなかったー!」ってなりがちで、なんか疲れちゃいます。
その点、今回は安心して見れました。
 

名作どまんなか!

 
だからそのストーリーがぶれずに進み、しっかりとちょっとグッとくるハッピーエンドを迎えてすべてが収束して、「完」になった瞬間、「これは名作中の名作だ・・・!」と思いました。
いい意味で教科書的な、起承転結があり、ところどころギャグをはさみ、アニメならではのハチャメチャさを練り込んだアニメ映画。
 
誰かが言ってたことを思い出しました。
「フィクションはリアリティの中にファンタジーな部分を紛れ込ませるから面白いんだ」的な。(すごい完全にうろ覚え!)
宮崎駿の自然現象に対するリアリティはすごいなと。水の流れ、緑の芽生え、月の光。
素敵でした。
 
もっと「宮崎駿ルパン」を見たかったかも。
これどういう経緯で一回こっきりの宮崎駿ルパンを作ったのかな?宮崎駿さんは5人くらいに分身して、もっとたくさんアニメ作って欲しいなー!
 
脚本家チームが執筆した脚本を元に大塚康生へ監督を依頼していたが、気乗りしない大塚は宮崎に監督就任を要請した。
 
当時の宮崎は日本アニメーション高畑勲らと『赤毛のアン』のレイアウトや場面設定を担当していたが、これを降板して1979年5月に制作準備に取りかかる。
 
後の作品と同様、宮崎は脚本なしでイメージボードと絵コンテを描き始め、脚本は共同名義の山崎晴哉が手直しする形となった。 
 
 
 いろいろ自由だなw
 
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いま、私たちは、「古き良き昔」に生きている/読書感想文「アド・バード」椎名誠

お久しぶりです。暇人のはずが、暇人だからって予定を入れまくっちゃってすごい忙しい2月を過ごしました内田です。びびるー!

そんな中、なんとか読み終わった今月の一冊は「アド・バード」椎名誠。いやー前回、大正時代とか日本語が古すぎて嫌になったから、現代語にしようと思った結果がSF小説っていう。

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大正から未来へ・・・!極端すぎィ!

あらすじ

舞台はよくわかんないけど未来で、部屋の壁とか道路とか、ビルとか空とかいたるところに広告が溢れかえってる。それも、映像とか音とかだけじゃなくて、各社の広告技術合戦がエスカレートして、虫や鳥を操って空とか海とかに動く広告の文字や画像を出したりできるようになってて、しかもその特殊な虫とかが凶暴だったり植物を食い尽くしたりで街が破滅しちゃってる、っていう割と絶望的な世界。
その田舎町に住む中学生くらいの男子兄弟が、なにやらお父さんが大都会のほうにいるっていう情報を聞いて、お父さん探しに行く。田舎から都会まで行くのも大変だし、お父さんはそんな簡単に見つからないし、広告会社問題の核に巻き込まれるし・・・っていう・・・ご兄弟は大変苦労されました。お疲れさまでした。
最終的に「僕たちの旅はまだまだ続く・・・!」エンド!ぎゃー人生つらいぜ。

「これはむかし空を飛んでいたヒコーキというもんですわ」

って、その田舎町から大都会に向かう途中で仲間が言ったんです。まあSFあるあるかもだけど、この未来ではたくさん技術が進歩した結果、虫やらなんやらが危害になってしまって、破滅しちゃって、美味しい食べ物も楽しみもなければ電気も水も貴重なものになってしまったっていうむしろ廃退っていうか、退化っていうか、そういう状態で。

でも変わりにすごく高性能なアンドロイドとか喋る鳥とかがあるんだけど、でも主人公たちは「ヒコーキすごい!」「たくさんの人を乗せてたんだって!」ってはしゃいでて。

いや、書いてて、どんな小学生的感想だよって思うけど、

「今」がいつか、「古き良き昔」とか「あの頃は良かった」っていうその「昔」とか「あの頃」になるんだなあって。

不思議なものだなあ。

いきなり挟まれる植物視点や虫視点っていう伏線も面白かったです

いや、あの、文学的なことって全然わかんないんですけど。

ずっとその男子兄弟の目線で話が進んで行っていたのに、ある時急に植物が主人公の章が現れて、ちんぷんかんぷんな部分があったんです。意味わかんないしつまんないしで流し読みしたんですけど・・・w

これバラしたらつまんないと思うけど、もう書いちゃったけど、それが大事な伏線でした。面白いなあ!って思いました。

正直、一回読んだだけじゃ未来の仕組みが難しくてわかんないところも多かったので、雨の日とか、風邪の日とかにもっとゆっくりじっくり読みたい小説でした。

以上!

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来月は友人のススメにより谷崎潤一郎「鍵」です。老人夫婦が日記を盗み見しあって滑稽に駆け引きし合うっていう面白文学らしいです。わくわく。

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映画感想文「ハムレット」ケネス・ブラナー

2016年1月の映画は、シェイクスピアは傑作、ハムレットはすごい、って言われてるけど実は内容は何も知らない・・・という教養知らずの王道!てことでハムレットです。

いやー確か高校生か大学くらいの頃にも同じことを思って、文庫本を読んだことがある気がするんだけど、それまた日本語が難しすぎて早々にリタイアしたような記憶があります。映画ならわかんなくても終わるからいい。
さ、「ハムレットなにそれ美味しいの?」ってとこから優しく紹介致します。

シェイクスピアとは?

シェイクスピアという人はイギリスの劇作家で、時代はエリザベス期。戦争が落ち着いて、文化や芸術が発達した時代らしいです。日本では安土室山時代から江戸時代が始待ったか始まらないかの頃。
有名な劇の半分はシェイクスピアなんじゃないかな?それは言い過ぎだけど、知ってるところだとロミオとジュリエットヴェニスの商人ハムレットリア王とかとか。
人間の揺れ動く感情の描写と、それを舞台で見せる効果的な話作りが人気のポイントらしいです。

ハムレットとは?

さてハムレットとは。シェイクスピアの中では中期の作品で、37歳頃に書かれたようです。ちなみにシェイクスピアは52歳で死んでしまいます。
でもこの頃は舞台ごとにアレンジしていろんなパターンがあったり、それらをちゃんと文字にして残してなかったりで、ハムレットには原本が3つもあって、解釈もいろいろで、コレが本物!っていうのはないみたい。
映画もたくさんの監督がいろいろな時代に作っていて、今回はTSUTAYAに行ったらケネス・ブラナー版しかなかったのでこれになりました。
ケネス・ブラナー版は原本の一番長いやつを台詞を削らず全部やる!という「完全版」で、4時間もあるというすごいバージョンです。観客が理解しやすいように時代だけ19世紀に変えてとっつきやすくなっていて、4時間は長いけどなんだかんだ面白いので苦ではなかったです。
もう一つケネス・ブラナー版のすごいところは、ケネス・ブラナーが監督であり主人公ハムレット役をこなしてるところ。その凄さについては特典映像の「ハムレットができるまで」でよくわかります。
あともう一つ、このブルーレイディスクには特典としてケネス・ブラナーと台本監修の教授が、映画を見ながら実況中継的に解説(というか雑談)をするという副音声が付いているのがすごく面白かったです。むしろこっちが本編。後ほど語ります。

簡単なあらすじ(ネタバレ)

主人公ハムレットは、デンマーク王の王子。王様の息子です。でもいきなりだけど、そのお父さん=王様は殺されて亡霊になって出てくるところから物語は始まります。

亡霊がハムレットに「仇をとってくれー!弟に殺されて、妻(ハムレットのお母さん)を寝取られたー!」と仇討ちを頼みます。

そう、王様を殺したのは実の弟で、うまいこと代わりに王様になった挙句に妻をゲットした悪党なのです。

その弟、ハムレットからしたら叔父を、恨んで恨んでぶっ殺すまでのドタバタ劇、それがハムレットです。

途中に可愛い彼女も出てくるよ(^ω^)

感想「お・・も・・シロイ・・・かな?」

いやーこれ一回見ただけじゃ全然わかんない!でもなんか、映像もダイナミックだったし中世って感じの宮殿の内装とかドレスとか、かっこよかったし、面白かった、かな?多分?って感じが最初の気持ちでした。

でも2日くらい経って、なんか記憶が落ち着いてきて、わかってくるものがあるような気がする。

自分がハムレットだったらどうだっただろう。観客として見てるぶんには、ハラハラドキドキで、そうじゃない、ハムレットのバカ!危ない!なんでこうしないの!なんでそれやっちゃうの!ってもどかしい感じだけど、でも実際自分がハムレットの立場だったら同じように大混乱してハムレットになっちゃうだろうな、って。

そういう人間っぽさ、間違えたり行き過ぎたり立ち止まったりしてしまうよね、というのが、蛇行するジェットコースターみたいで面白いのかな。

ケネス・ブラナーがすごい、特典の音声解説が必見

そんな感じで、一回目観終わって全然わかんないどうしよう!って感じだったところにDVD特典で音声解説がついてることに気づき、おお、これで色々解説してくれるんならわかるかも!と思って再生したら、また追加で4時間見る羽目になったっていう・・・

合計8時間・・・oh my god...

でもこの解説がすっごいすっごい面白いから、ハムレット知ってるよって人も見たら楽しいと思う!

紅白のTMレボリューションみたいな感じでハムレット本編を見ながらケネスと台本監修のラッセル・ジャクソン教授が雑談するんだけど、このハムレットのセリフはどうだとか、ここで相棒のホレーシオの態度が変化するとか、オフィーリオはここでは複雑な気持ちで・・・とか登場人物について言及してくれる。

そんなの言われなきゃわかんないってことばっかりで、ほんとこれ見たおかげで理解度が倍増しました。

そして、「いやーこの撮影は大変で、長丁場を1つのカメラで撮るからリハーサルは長いし、人物がかぶらないようにカメラの位置と立ち位置を調整するのも時間がかかるし、」とか宮殿が全部スタジオで〜とか撮影の裏話もしてくれる。

確かに言われてみたら、すごい!ってポイントがよーくわかって楽しい。本編見てるとストーリーに集中してて気づかなかったけどカメラが移動しながら何分もワンカットで舞台みたいで、臨場感がすごいの。

それを踏まえてもう一回見たらもっと面白いと思ったけど、さすがにプラス4時間は時間がなくてTSUTAYAに返却しました。

今度、多分、ね。

つい長くなりましたがこの辺で。

あ、そうそう、この有名な素敵な絵画!ハムレットの彼女って知ってた!?私はさっき知りました!ちょっと悲しい場面だったんだね。

Sir John Everett Millais 003

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