アケオメです!大晦日、出かける直前にたまたまはじまった「ワイルド9」というテレビ番組を反射的に録画したら、ほんとにほんとに面白かったので紹介します。
ワイルド9 概要
- タイトル:「ワイルド9~男女9職人の無人島漂流記」
- 放送日時:12月31日(木)昼2:40-4:30
- テレビ朝日系(関東ローカル)※一部地域を除く
- 男女9人のそれぞれ専門分野の違う職人が、無人島でゼロから生活をスタート
- 150時間(約1週間)を生き抜く姿を台本なしで撮影したバラエティー
- 職人は、その職にまつわる自分の道具を3つだけ持っていく
- 1日の終わりに、その日のMVPに10万円を贈呈→開始後の話し合いで「ゆびさし形式で投票、山分け」にルール進化
- http://www.tv-asahi.co.jp/wild9/
- 職人(男)→大工、漁師、漫画家、地球少年、料理人、元野球選手
- 職人(女)→科学者、歌手、陶芸家
漁師がいないと餓死する
とりあえず、食べ物を捕獲することのできる漁師はほんとに強かった。
完全に1週間、食べ物については漁師が素潜りでモリを刺して獲る魚だけが頼りだった。
「とったどー!」なんて生まれたての赤ちゃんレベル。ホイホイとひと潜りで数匹、20分で10匹くらい獲っていた。
すごい。
食べ物を獲れるということのありがたさがすごい。
その漁を待つ8人の気持ちになると痛いくらいに、「食べ物を捕獲できるチカラ」のありがたさが沁みる。
結局一番賞金をゲットしたのも彼でした。
大工さんが無人島で小屋を作るとちゃんと家になる
当然ですが、雨風凌げる小屋を作れるのは大工さん。ビニールシートもなしで木、竹、草などで作った小屋はまるで家だった。
他の職人も手伝って、壁も屋根も、最終的には扉まで。
コップや箸まで全部竹で作ってたっぽくて、カットされた部分にもたくさん働いてたんだと思う。
地球少年がいなかったら多分、脱退者が出てた
概要の職人の一人に「地球少年」ってあって何?と思ってた方もいらっしゃると思いますが、メンバーの一人は「地球少年」こと篠原祐太さんで、大学生であり虫博士でありワイルドでユニークな人格を持った人だった。
彼が、すごい。正直に、冷静に考えてみると事実上は一番活躍していないにも関わらず、「9人の中で一番印象に残った人は?」という問いに8割は彼と答えるだろう。
とにかく明るく元気で前向きで、好奇心旺盛で、チャレンジ精神にあふれてて、感情豊かに、誰よりこの収録を楽しんでいた。
メンバーの中にはこの無謀で理不尽な企画に嫌気がさした人がいたと思う。でも、彼が、楽しみ方を知っていたから、元気だったから、頑張れたんじゃないだろうかと勝手に想像している。
最終的に彼の願い(みんなに虫料理を食べてもらいたい、鴨を捕まえたい)は叶わなくて、泣ける。
でも、後からプロデューサーのインタビューを読んだら
(地球少年は)昆虫を獲ったり、鳥を捕まえたりしていたので、やっぱり周りから浮くんですよ
と書いてある。鳥ゲットに成功していたのだ。テレビ番組的にカットされたのは悲しい。鴨ゲット失敗に涙する彼を見てばかりだったので、喜ぶところが見たかった。
結論:サバイバルゲームで強いのは地球少年!
ふざけているわけではないです。本気です。地球少年は魚を獲りまくったり家を作ったりはできないかもしれないけど、あの状況を楽しめる強さがありました。
結局サバイバルというのは生きること、それには元気で前向きに生命力があることが大事で、それがなければ技術や知識があっても生き抜くことはできないのではないでしょうか。
一周まわってこんな結論になっちゃったけど、そんな当たり前のことを再認識させてくれる本当にいいテレビでした。
もちろん各職人さんの技術や知識もすごくて感心しました。電池で火おこし、土からかまど造り、塩作り、へびの燻製作りなどなど・・・全ての職人さんが素晴らしかったです。
書ききれなかったことがたくさんあるし、ぜんぜん伝わってないと思うので、ぜひ再放送があったら見てほしいです。 ブログ書いてる場合じゃない、素潜りで魚獲る練習しなきゃ!ってあなたも思いますよ。